湯坂路(鷹ノ巣山・浅間山) - 神奈川県足柄下郡箱根町 - ![]() |
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「山と渓谷」をパラパラとめくって、ふと目にとまったのが防火帯の両脇に咲くあじさいの写真だった。
そこが箱根の山だと知ってすぐに行こうと思い立った。
インターネットで調べていくうちのそこがよく耳にする「湯坂路」だと初めて知った。
「あー、ここが有名な湯坂路なのか」
天気予報を見ると週末は晴れマーク。
これは絶対行くしかないと思ってすぐに小田急ロマンスカーの予約をした。
多分、初めて乗るんだと思う。
ロマンスカーには展望席というのがあって一番前の席が1つ空いていたので即予約。
何処の誰かは知らないけれど同席だっていーや、この際。
1番前なんて面白そうだし。
箱根旧街道ハイキングパスってのを使えば箱根湯本までの小田急が往復、箱根湯本から先の箱根登山鉄道やバスが
フリーパスになるというので結構お得。値段は2940円。
ロマンスカーに乗る場合はこれに特急券を購入するだけでいい。
平地ではあじさいが見頃だけど山ではどうなんだろうか。
インターネットで調べてみると6月下旬から7月下旬て事でまぁ、咲き始めの頃だけど
無性に行きたいから行っちまえって事ですぐに計画を立てたのだった。 |
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2005年6月25日(土) 晴れ
出だしからいきなり失敗。 8:00のロマンスカーを予約してたけど インターネット予約なので発車15分前までに発券を行わないと自動的に取消になる仕組みだってのを すっかり忘れていた私は7:45までに券売機に辿り付く事が出来なかった。 展望席に乗るためにワザワザ時間を1時間遅らせたのに。 も、いーや、あと10分しかない、普通に8:00の特急券を買おう。 けれど券売機にはそのなんたらハイキングパスってのがない。 ここにないのは窓口で買えってあったのでロマンスカーの販売窓口へ行くと 「箱根フリーパス」しかないと言う。値段も5000円代なので私が欲しいのとは明らかに違う。 |
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私「ハイキングパスっていう2900円くらいのなんですけど」 店「ああ、それは現地に行って買ってください。」 現地って・・・新宿から2940円なのにどーやって現地で買うんだよ!! 乗車券すら買う事が出来ずにいたので特急券どころじゃなかった。 今日は諦めて帰って出直そうかな。 そう思って歩きだしたけど念のためにと思って南口に居た私は正面の大きな西口の改札に行ってみた。 そしたら窓口に「箱根旧街道ハイキングパス」って書いてある、これだーっ! それと次に出発する8:30のロマンスカーの特急券を買って早速改札をくぐった。 席は後部の展望席だった。 つまり進行方向とは反対に座る席だ。 |
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まぁ、この際贅沢は言ってられないな。それでなくても時間が遅れているんだし。
街の中を走るロマンスカーなんてロマンスのかけらもありゃしない。
展望席だからってちょっとわくわくしちゃったけどよく考えたら私の頭の中に描いていた景色は
伊豆に行く海沿いを走るリゾート21とかいう電車だった。
でもあらかじめ、HPを見て車内販売される1000円のちょっぴり豪華なお弁当を食べるつもりだったのに
朝からそんな食欲なんてなく、500円の
おにぎり弁当になってしまった。
まぁ、いいや。昨日は箱根のガイド見て美味しそうな蕎麦屋とか豆腐料理の店をチェックしてるもんね。
山下りて温泉入ってウマいもん食おう!新宿から1時間半で箱根湯本に到着。 |
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観光地だけあって物凄い人で改札に辿り着くのにかなりの時間を要した。
ここからはバスに乗って湯坂路入口を目指す。
はじめは畑宿までバスで行ってそこから飛竜の滝経由で湯坂路を行く予定だったのが
思った以上に箱根に到着するのが遅くなってしまったのでちょっとショートカットして湯坂路入口からにした。
バスに乗ってた沢山の人は殆どがユネッサンで下りて行く。
周りに何もないバス停がポツンとあるだけの「湯坂路入口」で1人降りる私を不思議そうに見てる人もいた。
バス停から少し戻った所に湯坂路入口の看板があった。
ガードレールに足を置いて登山靴の紐を結び直しているといきなし黄土色の見た事もないアゲハが2匹飛んでいる。
「う、うわぁっ!!!!」 |
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しまった、もしかしたら、私、とんでもないとこに来ちゃったんじゃあ・・・・・
ちょっと覚悟を決めて湯坂路を歩き出すとなだらかな道が続く先にヒラヒラ飛んでるものが沢山いる。
や、やばい!!!!! 日光を遮るものがないのでとにかく暑い。
いつもは被らない帽子も今日はしっかりと被っている。
道幅は広いので蝶を避けつつ、15分も歩くと両側にあじさいが現れて、ちょっぴり開けた丘のように1段上がっている場所があると、そこが鷹ノ巣山だった。
この15分の間に何回蝶を見た事だろう。 というよりも常に視界に蝶がいる。
「か、帰ろうかな・・・」 けれどあじさいがどんな感じなのかこの目で見てみたい。
本当は怖いけど、帰りたいけど、もうちょっと頑張ってみようか。 |
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ここからは樹の中の道で日陰になって風も時折通るからちょっと涼しい。 暫くは急な下降が続く。
平坦な道になるとX状の分岐が出てきて左のここから始まるあじさいの道を行く。
けどこの道、幅が狭くて両側は自分の背よりもあじさいの株が大きいから 目の前に蝶が現れると逃げ場がなくて、パニックを起こす。
怖い!怖い! 帽子を目深に被って下を見て手に持ったハンドタオルをブンブン回転させながら進む。
たまに気を抜いて回転するのをやめると急に頭上から目の前に急下降してきたりして
何度も心臓が止まりそうなくらい恐ろしい目に遭った。 「こんなとこ来なければよかった・・・」後悔してももう遅い。 |
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あじさいの道はゆるゆると登りになって急に視界が開けると草原のようになって分岐の標識が出てくる。
ここにはテーブルが1つ設置されている。
右に50mほど進むとそこは浅間山の山頂で寝てる人やお弁当を広げている人がいた。
ここにもテーブルが設置されていたので、そこに腰を下ろしてお昼にしようと思ったら椅子がやたら暑い。
ここらも日光を遮るものが何もないのだ。 我慢してお昼の用意。
クーラーバッグに入れて来た冷やし中華を取り出してコッフェルに盛り付ける。
コンビニとかスーパーのお弁当コーナーに売ってる何て事ない冷やし中華だ。
それに自分できゅうりを切ったのを添えただけ。 それに凍らせておいたゼリー。 |
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暑さで食欲ないんだけど折角なんで頑張って食べる。これ食べたらゼリーが食べれるぞって思って。
テーブルの周りのあじさいも株が見事でまだ蕾ながら花が開いたらそれはもう見事なもんだろう。
相変わらず視界には蝶が舞っているけど近寄ってくる気配がないのでお昼ごはんは割合安心して食べる事が出来た。
けど、気分はよくないや。 それでも暑いから半分凍ったゼリーが美味しくて生き返る感じ。
やっぱり夏の山には凍ったゼリーは必須だね。 後は湯坂路から外れて千条(ちすじ)の滝に向かって下山。
テーブルからわずかに下った登山道は日陰になっていてここなら涼しくお弁当が食べれたなぁ。
実際、ここで休憩してる人は大勢いたし。 |
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どんどん下って湯本への道と千条の滝への道の分岐を目指す。 山頂から僅かな距離で分岐があるハズなのになかなか現れない。
こりゃおかしいと地図を出してみたら、こりゃ湯本へ下る道だ。 つまりは湯坂路ってことだ。 慌てて山頂へ登り返す。
山頂を過ぎて、さっきの分岐の標識のあるところまで戻ると ここが千条の滝への分岐だった。
ここからは樹林帯の中に入るのであまり暑さも感じずに時折吹く風が心地よい。 道は急下降の分類に入るかな。
鳥の鳴き声とザワザワした森の声。まぁ、たまに車の音が聞こえたりするけどそこは愛嬌ってことで(笑)
どんどん下りて行くと沢の音が聞こえて橋を渡ると目の前に千条の滝が現れる。 |
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水は冷たいのかと思ってたけどぜんぜん冷たくなかった。 そこから少し歩くともうアスファルトの道路に出る。
ここを左に行ったところに「ドーミーヴィラ箱根」があって日帰り入浴出来るとあったけど
時間が2:00からなので諦める。 まだ1時30分だ。 1本道を歩いて国道1号線を渡れば小涌谷駅。
はじめは強羅まで行ってそこから湯本まであじさいを見ようって計画だったけど想像以上に
花がまだまだだったんでこれも諦めて湯本方面の電車に乗った。 冷房のない電車はとても暑くて、単線のためにほとんどの駅で待機してたり、
急勾配のためにスイッチバックしたりしてかなりの時間を要した事から強羅なんて行かなくてよかったって思った。 |
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線路の脇に咲くあじさいもやっぱりまだ時期が早かった。
湯本に到着した頃にはとにかく暑さに参って温泉も何か美味しいものもどうでもよくなってて 次のロマンスカーの特急券を買ってさっさと帰途に着いたのだった。
とても怖い山だったけどあのあじさいの魅力にはちょっと惹かれるなぁ。
あじさいがいい感じになって蝶が減ったら今度は蝶避けとして相棒を連れてまた行ってみようと思う。
今度こそ、温泉入って、なんか美味しいもん食べて帰ってこようっと。
箱根なんて車で行くとこだと思ったけど渋滞になってるし、こりゃロマンスカーがいいね。 |
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