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燕 岳(2763m) 2/4 - 北アルプス・長野県南安曇郡穂高町 - |
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2003年12月31日(水) 雪 のち 吹雪 翌朝、朝食を終えるとすぐに出掛ける準備。 Tさん夫妻は明るくなってから出ると言うので私らは一足お先に出発。 とはいえ、話の内容からTさん夫妻は健脚そうなのですぐに追いつかれちゃうだろう。 私がとんでもなく足が遅い事を伝えてあるので今日は日が落ちる前になんとか燕山荘に辿り着く事が目標と言ってある。 「じゃ、燕山荘で。」と挨拶をした。 食堂の前の玄関は2回戦の朝食を終えた人たちが新館に戻るのや出発の準備をする人たちでごったがえしていた。 外に出るとすでに明るい。 登山口まで来ると雪は少なそうなのでそのまま登りはじめるが一応アルプス三大急登なのでかなりの急登だ。 以前、夏 |
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に登った時はめちゃくちゃキツかった記憶がないんだけどやっぱりキツいよ〜。
階段は雪に埋まっているので夏よりも更に急登になるから尚更だ。
早朝で雪が締まっているからアイゼンを装着した方がラクだと思って登山道の途中でアイゼンを着けた。
私たちを追い越して行くパーティもその先でアイゼンを着けていた。
第一ベンチに到着するとまだアイゼンを着けていなかったパーティが一斉に装着している。
私たちは早くも大休憩に入って相棒は一服している。
そこへTさん夫妻がやって来た。
はやっっっ!!!あっという間に追いつかれちゃったよ。
Tさん夫妻がアイゼンを装着している間に我々は出発するが、その後やっぱり追いつかれて抜かして行った。
「速いねぇ」「おまえは |
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遅すぎだ・・・」 雪も段々強く降り始める。
第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと急登をゆっくり高度を上げて行く。
ヘロヘロになりながらも頑張って歩くとやっと合戦小屋へ辿り着いた。 合戦小屋は雪に埋まっている。
猛烈な風が吹いているので
小屋で風を避けつつ、準備をする。
これから先は森林限界を超えるから稜線はもろに風雪の影響を受けるので目出帽を被るのだ。
しかし、この目出帽ってヤツは息苦しくてたまんない。 吹雪の中、合戦沢の頭に向かって急登を登る。
雪が柔らかいからキックステップで蹴り込んでも結構ズルズル下がる。
急登を登り切ったところが合戦沢の頭だったが、以前来た時はガス、今日は吹雪で合戦尾根からの景色を見た事がない私に |
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はただの通過点としか認識しなかった。ここからは本当に稜線を行くので吹雪の勢いは更に増している。
目出帽から出ている肌に当たる風はとんでもなく痛い。 5m前を歩く人のトレイルがあっという間に消えてゆく。
そこに人はかすかに見えているのに・・・
トレイルの付いているところはよく踏み固められているので問題はないが、トレイルを外すとズボッと潜ってしまう。
これを繰り返すとかなりの無駄な体力を消耗してしまうので慎重に歩く。
前を歩く人のトレイルは消えてしまうが、要所要所には
ワンドが立っているから助かる。
中にはそれでも不安な人たちもいて私たちが来るのを待っているパーティもいた。
ルートがわからないから先に行ってくれと言う。 緩やかなアップダウン |
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の繰り返しだからちょっとは楽かななんて思ってたいたけどとんでもない。
急登以上に体力を消耗するとんでもない吹雪だ。
再びかなりの急登が出てきてキックステップで蹴り込んで行くけど雪が深くてズルズルと滑る。
ちっとも前に進まない、やべえなぁって思ってると後ろから「左!左!」って声がした。
え?と思って左を見ると歩いた形跡が僅かにある。 そう、私はルートを外れてたんだ。だから雪が深かったんだな。
こりゃ相当疲れてる。そして、視界の右上にふっと小屋が入った。
視線をそこへずらすと確かに燕山荘はもう目と鼻の先だった。
現金なもんで小屋を見た途端張り切って登れちゃうんだよね。
やったぁ、小屋だ。なんて思ってたらとんでもなかった。
まだ戦闘は |
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続くのだった・・・
到着した場所は冬季小屋なので一番奥の正面玄関まで小屋の横を進む訳だけどこの道がハンパじゃない強風なのだった。
急登でフラフラになった私には立ってるだけでキツかった。
燕山荘のオーナー・赤沼さんによると燕周辺は日本でも稀な標高が低いのにもかかわらず、
ジェット気流の通り道だそうで 強風が吹くので雪はあまり積もらないらしい。
最後に待っていた過酷な状況の中、ようやく燕山荘に辿り着いたのは14時過ぎだった。
小屋に到着した人々で混雑してたので、暫くボーッと突っ立っていたけど疲れた私を見ておばさまが
「あなた、ここに座ってなさいよ。」と椅子を空けてくれた。
ノロノロとアイゼンやスパッツを外してプラブーを脱ぐとまずは乾燥室 |
![]() 燕山荘 |
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へ直行。
小屋に到着してから受付、着替えと濡れたものを干すのに1時間くらいかかって乾燥室から出てきて玄関にあったストーブに当たると
「あっ!」と目の前にいたTさん夫妻が声を上げた。「なんだ、到着してたんじゃない。」
「あ、すみません。1時間位前に到着したんですけど受付やら乾燥室で干してて今ここに来たんです。」
「よかったよ、遅いっていうから心配してたんだよ。 俺は到着するの3時半かなって思ってたんだけどさ(笑)」
奥さんの方は4時頃じゃないかって言ってたらしい。 Tさん夫妻は本当に嬉しそうに「また逢えてよかった」って言ってくれて私も嬉しかった。
早速4人で食堂に行ってお疲れ様っていってTさん夫妻がビールを、私たちがおでんを注文してみんなで |
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乾杯した。 山の話題で大いに盛り上がってめちゃくちゃ楽しい時間を過ごした。
夕食はTさん夫妻が1回戦、私たちが2回戦,
終えた後、8時から年越し蕎麦とお酒が振舞われるというので 再び食堂で一緒に楽しい時間を過ごす。
去年のテントの中で寒さに耐えた大晦日とは天地の差だ。
大型TVが設置された食堂では紅白歌合戦をみんなで観ていた。
やっぱり年末年始くらいは山小屋がいいなぁ。こうして楽しい人と知り合えたし。
燕山荘オーナーの赤沼さんの燕岳周辺の話題や冬季期間のスタッフの紹介が終わると
まず年越し蕎麦、そしてお酒(大雪渓)が振舞われた。赤沼さんのアルペンホルンで除夜の鐘鳴ら |
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してくれればいいのにねなんて冗談をいいつつ、年が明ける前にTさん夫妻は寝床に引き上げて行った。
私たちは年が明けるのをじっと待ち(山モードの時はこんな時間まで起きてるのはツラいね)、年明けとともに消灯になるので寝床に戻る。
本館に泊まるのは初めて。
棚になった4人用の寝床に2人でゆったりと寝る事が出来た。 |
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