甲斐駒展望トレッキング

アクセス:
中央高速 諏訪IC〜R152〜戸台口
戸台口〜北沢峠
ルート:
北沢峠〜双児山〜駒津峰〜仙水峠〜北沢峠

モルゲンロートの甲斐駒
2003年10月19日(日)はれ
夜叉神峠〜広河原間の通行止のため、戸台から北沢峠に入る。 前日出発して深夜に戸台口に到着する予定が仕事で帰宅が遅れ、家を出たのは1時だった。 3:30、連日残業後の運転はキツく、睡魔と闘いつつも、八ヶ岳PAでついに力尽きた。 仮眠を取る事にするが、この時点で朝1番のバスには乗れないとある程度覚悟しなければならなかった。 隣に止めた車の人たちの話声で目を覚ますとすでに6:00。 この時点で甲斐駒登頂は不可能になった。 6:10発の戸台口発北沢峠行のバスに乗らないと私のノロマな足では日帰りは無理だから。 その次のバスは8:25になってしまうので到底不可能。

転進も考えたけどやっぱり甲斐駒に行きたい。山頂がダメでも駒津峰なら行けるハズ。 モルゲンロートの甲斐駒を見るとなぜ自分はこの時間にこんな場所に居るんだろうと悲しくなった。 戸台口に到着したのは7:30くらいだった。 次のバスの時間を確認して車の中で朝メシなんぞ食べて、 のん気に構えてると停留所に集まりだした人たちがバスに乗り込んでいる。 「げ、臨時便かよ」 慌てて荷物を手に持ち、登山靴に足を突っ込んで列に加わる。 が、私の2人前で「はい、ここからは次のバスねー」と言われてしまった。 がーん、しくったー!! しかし、ある程度人数が揃えば臨時便が出るらしく 列に並んでいたおばさんたちは「あと○人」としきりに頭数を数えていた。 ある程度揃ったらしく再び出た臨

鋸岳


鋸岳



北アルプス遠望
時便に乗る事が出来た。広河原からの、とにかく揺れるので踏ん張って耐えるバスと違って戸台からのバスは観光バスのようなサービスだ。 要所要所でユーモアたっぷりに説明してくれる。 絶景ポイントではバスを停車させて休憩時間まで取るのに驚いた。 こんなとこまで来るのはてっきり登山客しか居ないかと思ったが観光客が多いのも驚きだ。 何処へ行くんだろう?って考えてしまった。 北沢峠に行っても展望はないし、観光施設もないのにな。 行ってみてびっくり、ってやつか?(笑) しかし、観光客にとって最大の見所は実はバスに揺られてる間の景色で錦秋の山々だった。 今日は天気も上々で遠くの御嶽山や北アルプスまでもがくっきりと見える。 目の前の鋸岳も綺麗に色
づいている。鹿窓も休憩したポイントでは見えなかったけどバスの中からハッキリと見えた。鬱蒼とした林の中に入ると北沢峠に到着。 行けるとは思ってないけど出来るだけ甲斐駒山頂まで頑張ってみようかな。 そう思って北沢峠から双児山への登山口へと取り付く。 ちなみに健脚ならば甲斐駒山頂へピストンは可能だ。 6時間の猶予があるので6時間で往復出来る人は大丈夫。 地図のコースタイムですら無理な私には不可能な時間だ。 やや急登を私なりにかなり頑張って歩く。 「お?この調子なら案外山頂行けちゃうんじゃなーい?」 なんて調子に乗ってたけどすぐにバテる。 なにしろ、殆ど寝てないから力が出ない。 気分も悪くなって進んでは休み、の繰り返し。 双児山に到着し

カッチョええ甲斐駒

鳳凰三山

北岳

やっぱ甲斐駒
た時にはもうここで引き返そうかと思ったくらいだ。 やっぱ山登る時に寝不足は絶対ダメだ。少し休んでから駒津峰と向かう。 駒津峰は双児山から一度下り、登り返さなくてはならない。 うへぇ、また登るのかよ。 ヤダなぁと思いつつ、一歩一歩登ると結構あっけなく山頂に着いた。 と、思ったんだけどそこからトラバース気味に更に進んだとこが駒津峰山頂だった。 目の前の甲斐駒はやっぱりカッコいいなぁー。 残念だけど今日はここまで。 岩に座って甲斐駒を眺めながらおにぎりを頬張った。 「来年はちゃんと登るよ」蒼い空と甲斐駒。 なぜ自分はこの先に行けないんだろうと思うと悲しかった。 なぜ貴重なチャンスを有効に使えなかったんだろう。 足が遅いってこういう時に不利だな


駒津峰からの眺め

ぁ・・・ やっぱちょっとは鍛えないとダメかもなぁ・・・ ってグチっても仕方ないけど。 最終バスギリギリまで甲斐駒を眺めていよう。 下りは仙水峠へ向かう。 ここは急下降だから標高をぐんぐん下げられて嬉しい。 途中、下の方を見ると紅葉が結構綺麗だった。 仙水峠の手前の登山道からちょっと入った木を見て思い出す。 「あー、この木に座って甲斐駒ファンクラブのみんなを待ってたんだよねー」 甲斐駒ケ岳ファンクラブのメンバーとの初めての出逢いとなった思い出の木だ。 ああ、あれから1年以上も経ったのに私らはいまだに甲斐駒の山頂踏んでないな。 来年こそはどうしても山頂踏みたいなぁ。 登頂したら感動して泣いちゃうかも(笑) 仙水峠まで下ってくればもう一安心。 ここまで

どしても甲斐駒

富士山
くればあとは緩やかな下りでのんびり行ける。 軽井沢の鬼押し出しのような溶岩石が堆積された斜面の景色を見ながら進む。 ここだけちょっと異空間って感じだ。 樹林帯の中に入ると仙水小屋があって凄く冷たい流水があるので軽く口に含む。 仙水小屋は「立ち入り禁止」のロープが張ってあった。 もうこの時期は営業してないのだろうか。 小屋を過ぎるとちょっとした距離だけど急下降になってそこから沢沿いの道を歩くようになる。 何箇所かの堰堤を越えると北沢長衛小屋が見えて来る。北沢峠は目と鼻の先だ。 ・・・・と思ったけど、北沢峠までは登り。 こりゃキツい・・・・バテそうになりながらなんとか到着。 今日は結構暖かかったけどさすがに夕方は標高が高いだけあってかなり冷
える。 バスを待ってる間に汗で濡れたシャツですっかり体を冷やしてしまった私は 寒さに耐えられなくてフリースに着替えて冬用のアウターを羽織った。 この天気に冬用のアウターなんて持って来てバカだなぁなんて思ってた自分はもっとバカだった。 バスに乗り込んでから暫くするとバスが止まった。 どうやらシカがいるらしい。 目を凝らしてじっと見るとようやく林の中にこっちを向いて座っているオスのシカを発見した。 そこまではまだ余裕だったけどそこから先は寒くて、でも顔だけは暑くて汗かいてて、そして 気持ち悪くて頭痛くて、おまけに眠くてってどんどん調子が悪くなっていった。 絶景ポイントをバスの運転手さんが教えてくれて車内のみんなががざわついても私はそれに反応<

仙水峠からの甲斐駒と摩利支天

仙水峠付近
すら出来なかった。戸台口にバスが到着してバスから降りると私は動けなかった。 それまで気付かなかった相棒はびっくりして温泉に入れば体が温まって少しはよくなるから すぐ隣の仙流荘に入った方がいいと言うんで不安ながらも入った。想像を越えた立派な建物にびっくり。 どうやここは温泉ではないようだけどそんな事はどうだっていい。 いくつかあるうちのぬる目の浴槽でゆっくりと体を温めると調子が戻って来た。 あれだけ寒かったのが嘘のようにポカポカになって頭痛も消えた。 気持ちが悪かったのは実はお腹が空いていたのだった。温泉ブラボー!(温泉じゃないけど) 実は仙流荘に入る前にバスから降りた人、みんな温泉入ったら混んでてイヤだなぁって事で 高遠にあるだ
ろう、日帰り温泉施設に行こうかと言っていた。 結局、私が寒さでガタガタ震えていたのでそれどころじゃなかったのだけど。
「高遠の温泉にするか」
「あるかな?」
「温泉くらいあるだろ。ここって桜が有名なんだろ?じゃ、さくらの湯だよ」
なんて言ってたら温泉はちゃんとあって本当に「さくらの湯」だった。ベタすぎて大笑い。
しかし、甲斐駒の山頂に本当に縁がないなぁ、こなったら私は甲斐駒展望ファンクラブにするか・・・・

仙水峠付近
   
バスから見た紅葉