剱岳つるぎだけ立山縦走たてやまじゅうそう 4/7
アクセス:
さわやか信州号[新宿〜扇沢](往復)

MAP
行  程:
前 日(7/25) 新宿からさわやか信州号で扇沢へ(車中泊)
4日目(7/29) 剱沢〜別山乗越〜雷鳥平(雷鳥沢キャンプ場泊)

広角レンズで撮った
剱岳全貌
2003年7月29日(火) 曇ときどき晴のち雨
早朝、周りでガサガサしても気にとめない。今日は再び雷鳥平へ戻るだけなので急ぐ必要もない。 初めは剱沢から立山ピストンする予定だったがトイレットペーパーの残量が残り少なってきたので トイレットペーパー完備の雷鳥平に戻る事にしたのだった。 トイレットペーパーの予備をうっかり忘れてしまったのだ。 剱沢のトイレに行くのに通る雪渓はいよいよ崩壊が進んでより慎重に渡らなければならなくなっている。 そういえば剱沢雪渓の上部を見ても雪が少なくなっているのが目に見えてわかる。 トイレから戻って暫くテントの外でダラダラしてると「午後から雨らしいぞ」と会話するのが耳に入った。 私とかばは目を合わ

せ、すぐに撤収に取り掛かった。 荷物をまとめ、ザックを持つと私のザックの方が重くなった。 最近、2人の荷物の重量は、さほど差が無くなって来ている。 それでも私の方が重いのはマズいという事で若干の重量調整をして濃いガスの中、出発。 苦手な登りなので私のスピードは異常に遅い。 後ろから何組か来るのでその度に道を譲る。 が、私達を勢いよく抜いて猛烈なスピードで剱沢を登って行く彼らは私達と同じくらいの大きさの ザックを背負っている。ガスの中にあっという間に消えて行った。 「すげーなぁ・・・」ため息しか出ない(笑) 私は朝イチのためか全く力が出なくてフラフラしてかろうじて登ってるといった感じだ。 そして後ろから声が掛かる。 「すいませーん、

剱岳

剱沢キャンプ場
道をあけてくださーい」 道を避けて振り返ると足に副木をあて包帯でぐるぐる巻きになった女性をおぶった一行だった。 雷鳥平のキャンプ管理棟にある金沢大医学部診療所まで運ぶのだろう。 剱沢はかなりの急登になって来ているというのに人間を背負ったその一行も あっという間に見えなくなった・・・・ 「うひゃ〜〜もう次元が違うねぇ・・・」 私は自分のペースでのんびり行くからいいよ、とノロノロ歩く。 見覚えのある岩が見えてくるとレリーフが嵌め込んであったあの岩だった。 「もう半分くらいは登って来たかなぁ」「半分以上は登ってるよ」 霧雨と強風の中の行動は思った以上に体力を消耗して疲れる。 レリーフの場所でちょっと休憩し、再び歩き出すと上部のガスの中に
直線的な影が見えた。 「あれって小屋?」「剱御前小舎だよ」「えっ?もう?」 それまでフラフラだった私は急に元気が出て一気に小屋にたどり着いた。 なんだか凄い距離登って来たようだが1時間足らずの剱沢を登っただけである。 小屋は静寂に包まれている。 ザックを下ろして小屋の中に入ってホットはちみつレモンを頼んだ。 ゆっくりと飲んでから雷鳥坂の下りに入った。 雷鳥平のテン場から見るとキツそうな急登に見えて登るのを避けて巻き道に逃げたが なるほど下りも充分怖いじゃないか。 ザレの急下降だった。とにかく滑る、滑る。 重いザックを背負ってるので思ったようにバランスが取れず結構怖かった。 下り始めてすぐにガスの中から登ってくる人たちが見えた。
結構急だなぁ
剱沢
相棒かばの後姿
ガスの中剱沢を登る
「!」なんと先程骨折した女性をおんぶして我々を追い越して行った人たちだった。 「ご苦労さまです」そう声を掛けられずには居られなかった・・・ 人をおぶってこの急下降を下り、そしてまたこの急登を登って来たんだよね。 私達を追い越してから何分経ってるんだ?? 2時間も経ってないよね、雷鳥坂は登りのコースタイムが1時間50分。 なのに剱沢を登り、雷鳥坂を下りて診療所へ行き、再び雷鳥坂を登り返しても2時間足らずとは・・・ 小屋の人たちなのか山岳警備隊の人なのか・・・とにかくその速さにびっくり・・・ 「私が足骨折してもああは運べないよね」「ムリ(きっぱり)」「そしたらヘリかぁ」 そう思ったらそうカンタンには転べない。ヘンなきっかけで雷鳥坂を気合入れて
下ったのだった。 ザレの急下降も平坦になったところで終わり、その後勾配もやや緩やかになる。 途中雪渓を下って沢沿いの道に出て浄土沢を渡ると雷鳥平のテン場に到着。 2日前には1つも咲いてなかった花が沢山咲いていた。雪もかなり減っている。 テン場の中央を十字に走る石の道のクロスする部分のそばの場所に落ち着いた。 つまり、2日前とほぼ同じ場所だった。 テーブルを挟んで反対側に幕営している人もいたが、ソロらしいので テーブルを使うとしても半分だろう。 そこへちょうど我々よりはちょっと若そうなテントのあるじが戻って来たので 「すいません、隣りいいですか?」と声を掛けた。 「いいですよ」と答えてくれたので設営を始めた。 設営が終わると温泉

雷鳥坂より雷鳥平を俯瞰

雷鳥沢ヒュッテの温泉
行こうかって言い出して温泉セットを出す。 さーて、左の 雷鳥沢ヒュッテ、 右のロッジ立山連峰 、どっちにする? うーん、 【山の交遊箱】 のむらりんが雷鳥沢ヒュッテからの眺めがいいって言ってた気がするからとりあえず今日は雷鳥沢ヒュッテだな。 そうして雷鳥沢ヒュッテに向かった。 温泉は400円だった。 脱衣室に入ってみるとおばさんが2人出たとこで荷物の整理をしてた。 洗い場に入ると誰もいなかった。やたっ、貸切だっ! これはチャンスと脱衣室に戻って湯船の写真を撮った。 湯船に入ると「ふわぁ」とため息が漏れる。 気持ちよすぎ。ああ、やっぱり温泉っていいなぁ・・・・ しばらく湯船に浸ってると窓の景色が気になった。 むらりんが言う眺めを堪能しよう。 ガ

ラスは湯気で何も見えなかったので思いっきりお湯を引っ掛けて濡らした。 「あ。」曇りガラスだった・・・ そうだよな、丸見えになっちゃうんだよね。透明の訳ないか。 山にある温泉だから石鹸なんて使えると思ってなかったけど石鹸とリンスインシャンプーが置いてある。 これは意外だった。 へぇーへぇーへぇーへぇーへぇーと5へぇくらいか。 お風呂から上がってお腹も空いたので食堂で チャーハン牛丼を頼んだ。 テン場に戻るとテーブル席に座ってぼけーっと立山連峰を眺めながらお茶してのんびり。 そのうちに眠くなった私はテントでしばしお昼寝・・・ 大きな音で目覚めると近くのテントがボリューム一杯にして音楽をかけていた。 どうやら中学生の団体のようだ。 自然の中で

雷鳥沢ヒュッテ食堂からの立山連峰

雷鳥平キャンプ場に咲いていたミヤマキンバイ
は音楽は要らないよ、自然の音を聞けばいいのになぁって思ってしまうのは私の独りよがりだろうか・・・ テント脇の石の道をカランコロンとつっかけの音が響いてザワザワと人の声が聞こえるので 街にいるみたいな感じだった。 でもシーンとしたテン場はあまり好きじゃないからこういうのはOK。 そういえば学生がヤケに多いな・・・ ○○高校、××高校、と高校の山岳部が多い。しかも関西ばっかだ。 兵庫県立△△高校の先生はうじきつよしに似ててカッコよかった。 ああいう先生が顧問だったら山岳部入っちゃうね(笑)再びテントから這い出て来てもやっぱりぼけーっと過ごすのだ。 これはこれでしあわせだよ。 お茶飲んで、おやつ食べて、 スープ飲んで、 ついでに味噌汁 まで飲
んで・・・ なんだか一生懸命食糧減らしてるみたいだ。 夕食は きのこのスープパスタ。 早々と 就寝体制に入って暫くすると雨が降り出した。 外はまだまだ賑やかだったけど何時の間にか寝てしまった。 雨の音で起きたのは夜中。 何時の間にか暴風雨になっている。 バケツをひっくり返したような勢いで降っている。 テントの生地に手を当ててみると雨つぶが痛い。 風も物凄い。 けどシーンとしてるテン場は怖いのでこういう状況の方が熟睡出来るんだよね。 こんだけ凄い状況でもテントはしっかり固定されてて何の不安もない。 かばも自信があるのか全く動じない。 「凄い暴風雨だね」「ほんとだ」 と言ってそのまままた寝てしまった。 1つ問題があるとすればフライの前室部分のベ

雷鳥平キャンプ場から  正面は立山

まったり・・・・
ンチレーションが短くて 風で膨らんで内部に流れるのでポッカリと穴が開いたように雨が前室にダイレクトに入り込んでしまう。 紐で口が絞れるようになってはいるものの、解けてしまう事もある。 ま、それでも登山靴や食糧にはしっかりとカバーしてあるので問題は特にない。 シュラフを濡らさないように注意するくらいだ。 朝まで起きる事なく熟睡した。
 朝メシ:なし
 昼メシ:チャーハン 牛丼
 間 食:お菓子 スープ 味噌汁
 夕メシ:きのこスパゲティ