| 金山沢(右俣) | |||||||
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沢にあんまり興味のない人は写真だけでもどーですか? ![]() |
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2003年6月21日(土) はれ えびは去年の三条沢以来、カバは初めての沢。2人で行くのも初めてだ。 こんな初心者丸出しの我々でも行ける沢を探して出会ったのが金山沢だ。 「東京周辺の沢」(白山書房) で見つけたこの沢が妙に気になって今年初めの沢にしようと決めた。 右俣、左俣とあるけどナメのある癒し系の沢に惹かれる私は何の躊躇もなく右俣にする。 「奥秩父・両神の谷100ルート」(山と渓谷社) には梵天尾根から派生する尾根に突き上げる ルートが記載されているが「東京周辺の沢」は両神山により近い梵天尾根に突き上げるので 下りが楽なこちらのルートで行く事にする。 夜中に車で落合橋の駐車場まで入り、朝まで仮眠。 |
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落合橋の駐車場で沢装備を身に纏う。 上は吸水速乾素材の長袖Tシャツに下はユニクロのジャージだ(笑)
まだ山の気温は涼しいのでゴアのジャケットも着込む。 ネオプレーンソックス(ウエットスーツみたいな素材の靴下)を履き、渓流シューズを履く。
そしてネオプレーンのスパッツを付ける。 ハーネスを付け、安全環付カラビナ(ゲート部分が開かないようにロック出来るカラビナ)や
ヌンチャク(カラビナとカラビナを短いスリングで繋げたもの)、 エイト環などのガチャ類(登攀具など)をハーネスにぶらさげ、
ヘルメットを被って ザックを背負い込んで、スリング(テープを縫い合わせて輪にしたもの)
をたすきがけにして完了、とえびの沢スタイルはこんなもんだ。 ザックには太さが9ミ |
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リ、長さが40メートルとお助け紐として9.9ミリ、10mのロープが入っている。
去年の三条沢の時は雨具を着たけどツメ(沢の最奥部)に泥壁があってもがいでるウチに泥だらけになった。
泥は洗ってもあまり落ちなかったのでカモシカスポーツの岳楽多市で泥だらけになっても
構わない沢専用のゴア製ジャケットを買っておいた。 さぁ、沢に入ろう。
落合橋からは沢に入れないので上落合橋の袂から八丁沢(左俣)へと下りる。
大きな岩の転がる下流に向かって歩くとすぐに金山沢との出合(沢と沢が合流する場所)に出る。
上流に向かって右と左に沢が分かれているんで右俣と左俣という。
これに対し、右岸と左岸というのがあるがこれは上流から下流を見ての言葉なので
右 |
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岸だと山頂に向かって沢登りをするような時は左側の岸を指すのだ。
そして我々が遡行する金山沢は右俣なので出合から右の沢へ向かうのだ。
右俣には直接入れないので左俣から入って2つの沢が合流する出合まで戻って改めて右俣に入って行くのである。
出合には2mのナメ滝(1枚岩を滑る滝)が現れるので右側から登って行く。
続く5mのナメ滝も右側から登る。 沢は広く、水量も少ないので迫力に欠け、ショボい印象を受ける。
岩ゴロ(岩がゴロゴロした場所)の地帯を進んで行くと二俣が現われ、左俣に進路を取る。
10mナメ滝、30mナメ滝と続くと再び二俣が現われる。
今度は右俣へと進路を取るとゴルジュ(両側が岩に阻まれてる細い谷)となって5m、3mの滝を |
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右から登る。 続いて3m、5m、3mの滝が 現れて、右、左、右と登る。
・・・とガイドに書かれていたりするのだけど、実際にはずっとナメが続いている感じで核心部までは
特に問題なく登れるので印象は薄いというのが本音だ(笑)すると視線の先に今回の核心部、7m程度のナメ滝が現われる。
逆層スラブ(岩の節理の割れ目が逆な岩)でホールド(手掛り)が殆どない。
カバが先に取り付いてみるが、結構イヤらしく、滑るので躊躇してるようだ。
えびも様子を伺おうと傾斜の緩い途中まで登ってみる。 うーん、こりゃ直登はムリだ。
でも、これを見ていたカバはえびが途中までとはいえ簡単に登って来たので登れると思い、ナメ滝に挑んで途中で見事に大滑落。
えびの視界の右か |
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ら左へあれよあれよと滑っていった。
下の方で大きな枝が沢を塞いでいて、そこで止まれるようにカバは滑落しながらも体勢を立て直す。
20mほど滑ったところで停止。逆層スラブで尖った部分がなかったためにかすり傷程度で済んだ。
あー、びっくりした。 今度は慎重に行こうか。 ロープ出そうよ。
右壁もナメだけど、滝よりは傾斜も緩く、カバが草付き沿いに樹のあるとこまで登って
セルフビレイ(自己確保)を取ってからロープを出し、えびが続く。
そこからナメ壁をトラバース出来そうな場所があったのでトラバースし、更に滝の落ち口付近の岩をトラバース気味に巻いて抜ける。
この辺りから滝の傾斜を見ると正面から見たよりもずっと立っていてムリだと思った。
核心部を越えると右 |
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岸から傾斜の強いちょっと暗めのナメの支沢が入ってくるが 遡行図に記載されていなかったので少し戸惑う。
次は二俣を左俣に進む予定だったのでここと勘違いしてしまったのだ。
「えっ?ここ?この傾斜を上がって行くの?うわ、すげえ急だよお。しかもなんだか暗いし。」 右俣は陽が差し込んで明るい。
どう考えてもここは右俣に行きたくなる。 両神から遠くなるけどここはやっぱり右俣行っておこうと右俣へ進む。
するとすぐに荒れた涸沢の様相を見せる二俣に出る。 これが本当の二俣だ。先程のはあくまでも支沢だ。
よかった、登っていかなくて。
これからが120mにも及ぶ大ナメだというのに今までも殆どナメだったので ハイライトの大ナメをまだ通過していないのに気がつ |
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かなかった。 そして、いよいよ120mの大ナメが登場する。 この大ナメは小さなナメ滝が連続する連瀑帯だ。
しかし、いきなり手強い。 見た目は傾斜の緩いナメだが取り付いてみるとスタンス(足掛り)もなく滑りやすい。
まずカバが中央よりやや左寄りを少し登ってみるが先ほど滑落した事もあって躊躇気味。
しまいにゃ途中で身動き出来ず、固まってしまった。 「じゃ、私が登ってみようか」
大岩のある右寄りを登る。 確かに滑るが登れない事はないようで手前の3mくらいを踏ん張れば後は大岩を頼りに登れた。
大岩の奥にある岩にスリングを回し、えびが引っ張ってみてびくともしないのを確認してから
ロープとスリングをカラビナで結んだ。 でも、ロープを出すとはいっても傾斜の緩 |
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いほんの5メートル程度の距離なので そんなに深刻になる事はないだろうとセルフビレイをとらずにえび自身がアンカーとなって
ロープを手繰り寄せて自分の背中へと回した。 そんなえびの頼りないビレイに不安を抱いたカバはイマイチ信頼しきれなかったらしい。
ロープは支点から真っ直ぐ下に延びているのではなく斜めに延びているが固まって身動きのとれなくなったカバは
ロープに頼るしかなさそうで、そろそろと動き始めるが「滑るよ、滑る!」と叫んで滑った。
はーい、大丈夫でえす、しっかりビレイしてるからビクともしませんよお。
とはいえ、相手に不安を抱かせちゃイケないんで反省しなくちゃな。
今度はしっかりセルフビレイとるね。今度があればね。 でも、ここを越え |
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れば後は不安な箇所はなく、若葉が眩しいくらいの新緑の中、ナメを楽しむ。
今日は梅雨の晴れ間で本当に天気がよくてまさに沢日和だ。 大ナメが終わると水量比1:2で左から大きな支沢が入る。
「奥秩父・両神の谷100ルート」のルートだとこれを右俣の本流を辿るが 私たちは「東京周辺の沢」のルートで左俣に入った。
本当は、右俣の本流には12mの滝が見えて、とても魅力的だったんだけど、
先程の滑落の際にカバは指を負傷したので見た目癒し系の左俣を選択。
水量は殆ど無くなっている沢を詰めて行くと二俣に出るがここはより両神に近い左俣へ進路をとる。
再び二俣となるがこれも左俣へ進む。 見事な新緑に感動しながら進むがこのままひたすらツメを進むって
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のもえびらしくない。 どっかりと腰を下ろして大休憩に入る。 岩に寝転んで真上を眺める。
ざわざわと風で葉が揺れる音が心地よい・・・・ 今日はこの沢は私たちだけの貸切かもしれないな。
これだけのんびり歩いても誰も追って来ないし。
持って来た聴診器を取り出して樹が水を吸い上げる音を聴いてみたかったけど
樹の種類や時間的にも条件があまりよくないようでザーという 樹なのか風なのか判断つきかねる音しか聴こえなかった・・・
こんなとこにテント張って1日中居たいなぁ・・・ でも夜になると途端に風の音は無気味に聞こえるんだろうね。
そうだ、すっかりまったりしちゃったけど稜線はまだまだだったんだ。
進むほどに傾斜を増すルンゼ(ガレ沢)を詰めて行くと上部には砦 |
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のような岩場が現われた。 とても登れそうもないが1ケ所、岩を巻いて上部に出られる箇所を発見、そこを突破する。
が、実は先程の二俣からルンゼではなく、尾根を詰めるとあっさりと上部に出られるのだった。
すると樹林帯になった。 正面を詰めて行こうかと思ったが右側に稜線らしきものと青空が見えたので
右上方へと樹を頼りに詰める。 するとあっけなく稜線に出た。 目標よりもやや両神寄りの小さな2つのピークのコルに出たらしい。
明るいうちに稜線に出れたのがこんなに嬉しいなんて(笑) 物凄い充実感が沸いてきた。
登山道の脇の斜面に腰を下ろして今度こそ本当にまったりモード・・・・ 渓流靴から登山靴に履き替え、エネルギー補給。
今日は梅雨の晴れ間でかな |
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り気温が上がっているハズだけど 谷から吹き上げる風のお陰で本当に気持ちいい。
えびは何度も「天国ぅ」とか「充実ぅ」だの「しあわせぇ」を連発して 1時間以上もここで幸福感に浸っていた。。
とりあえず踏んでおくか、程度の気持ちで両神山山頂へ向かうことにする。
小さなピークを越え小屋との分岐を越え、10分程度で両神山頂に到着。
陽を遮る場所のない山頂は暑いのですぐに退散。 帰りは再び分岐まで出て仕事道を下り、落合橋まで戻った。
カバはライン取り、えびはロープワークが下手なので勉強しなきゃね。
さて、今度は何処の沢へ行こうか。そして、いつかはA沢やN沢、S谷へ! ※ 仕事道は廃道で立入禁止となっている。 道幅が狭い上に、所々崩壊していて危険なのでおすすめ 出来ません。 |
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