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裏銀座縦走 (4/8) |
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2002年8月6日(火) はれ 今日はいつもよりもワンゲル部たちの行動が遅い。 きっと今日は双六のテン場なんだろう。私たちものんびり。 計画では黒部五郎岳に向かうハズだったけど私があまり黒部五郎岳にこだわってなかったので 昨日の時点で相棒が「明日は中休みにしよう」と言い出したのだ。 そうだね、重い荷物背負って大変だからそれもいいかもね。 という訳で今日は生ビールで飲んだくれる日にした。ケーキセットだって食べてないしね。 のんびりと朝ごはんにする。 スパ王の麺を粉末のポタージュの中に入れ、スープスパゲティを作ろうとした。 でも昨日、スープを飲んでしまったので 残りは2袋しか残っていなかった。 2袋では足 |
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りずスープスパゲティには程遠い。 味もめっちゃくちゃ薄くてイマイチ。
「あ、スパゲティのオイル入れてみようか。」
私のこの提案が失敗への道だった。スパ王は醤油たらこ味。
オイルにもしっかりとたらこの味がして想像を越えた味になってしまった。
これじゃあ、昨日のお昼の二の舞じゃないか。
ポタージュ味だったスパゲティはすっかり和風たらこ味になってしまった。
しかも微妙にポタージュの味で・・・
「ああ、これでまた食べれなくなった食材が増えたな・・・」私の頭をそんな考えがよぎった。
マルタイラーメン。 山ヤ御用達のこのラーメン。
去年、双六のテン場で2人分の麺に1人分の水という初歩的なミスを犯し、
どろどろの糊状になったこの世の食べ物とは思えない不味さを経験した。
その後はマルタイラーメンは体が受け付けなく |
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なった。(笑)
しかし、きざみのりを入れると美味いとは言いがたいがなんとか食べれる味に復活、難を乗り越えた。
こりゃ、口直しが必要か。
早々とケーキセットを求め、小屋に向かったがまだ準備中の看板のまま。
暫く待ってみたけどなかなか営業中にはなりそうもない。
テン場に戻った。 しかし、1日まるまる動かないってのもマズいんじゃないか?
変に間を空けると筋肉痛になったりしないかな?そんな不安がよぎった私。
そして何気なく地図を開いて見たら黒部五郎小舎まではそんなに時間がかからない事がわかった
(って計画に入ってたのに今更そんな事言ってるし)
のでバッチを買いにピストンしてこようと話がまとまった。
サブザックにカメラなど詰め込んで出かける準備をした。
けれどふと、雪渓に目が止まり黒部五郎岳に |
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出発する前にテントから20メートルくらい先にある雪渓に来た。
コッヘルを取り出すとザクザクと雪を削って綺麗な雪を取り出す。
そこにかき氷の蜜をかけて食べた。冷たくておいしかった。
三俣蓮華岳の涼に触れ、満足すると沢を徒渉し、黒部五郎岳へとハイキングに出掛けた。
緩やかな勾配の岩ゴロの道を登ってゆく。 途中雪渓を登る。
尾根を越えるとそこからは「ハイキング」にふさわしい大展望の快適な道となる。
山を楽しむのには充分なルートだ。
黒部五郎岳、北ノ俣岳、太郎山に薬師岳。雲ノ平に祖父ヶ岳の特異な山容。
赤牛岳に水晶岳に鷲羽岳。 そしてその中を流れる黒部源流。
三俣蓮華岳のカールには沢山の花が咲き乱れている。
小さな沢の水はとても冷たくて気持ちよかった。
こんなに贅沢なトレイルでいいのだろうか |
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と思うほど実に素晴らしい眺めだ。
ここは昨日、真砂岳分岐から水晶小屋へ向かう稜線から見た表銀座、槍穂、裏銀座、後立山の展望
と私の心のなかで人気を二分する素晴らしさだ。
このルート、どうやらお気に入りになりそうだ。
カールをずっとトラバースすると三俣蓮華岳山頂との分岐に出る。
黒部乗越である。
これより先に進むとピークに到達する。 ここからの黒部五郎岳は圧巻である。
山頂付近はスプーンでえぐったのような見事なカール、
遠くから見てもこれだけの迫力だ、間近で見たらさぞかし凄い事だろう。
そして黒部源流から妙に視界の開けたような沢が見えている。
あれが
憧れの赤木沢なのだろうか。 ああ、行って見たい・・・ここからは
笠ヶ岳もよく見える。
この笠ヶ岳、穂高側から見れば山頂付近は大した勾配に見えな |
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いが、ここから見るととんでもなく、急勾配だと感じる。
「あんな山登りたくね〜っ」と思わずつぶやいてしまったほどだ(笑)。
しかし、見た目には大変美しい山である。 ピークを左に折れての今度は下り道となる。
少し下って気付いた。そういえば黒部五郎岳見ても小屋なんて何処にもない。
山並みをじーっと見るがやはり小屋らしきものはない。
慌てて地図を広げる。黒部五郎小舎、黒部五郎小舎・・・・あった!
この斜面を下りきったとこだ。
えっと、小屋からここまでどれくらいかかる?えっと、地図で1時間40分か。
じゃあ、私たちは3時間見とけば大丈夫だね。
え?ここまで3時間?じゃ、それか
ら戻ったら三俣山荘のケーキセットは食べられない。
「黒部五郎とケーキセット、どっち取る?」って聞かれたので「ケーキセット」と答えた。
「だっ |
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てここから下に下っても小屋しかない し、第一展望ないよ。
だったらここでのんびり戻ってケーキセット食べた方が有意義だよ。
第一、今日は中休みなんでしょ?」 その言葉でここで戻る事にした。 黒部五郎岳はまた今度ね。
黒部源流域の山はまだ行ってないところが沢山あるのだから。
チャンスはまだまだ。帰りは沢でのんびりと休憩。
この景色の中、本当に至福の時を過ごした。
このルートは時間的な事もあるかもしれないが、あまり人と会う事はなく、静かに山歩きが楽しめた。
こんなにいいルートなのに勿体ないなと思った。
黒部五郎岳は山頂を踏もうなんて気持ちは全くなくてカールでのんびり1日過ごせたらいいな、
沢の水でコーヒー飲んでみたいなというお気楽な考えで計画に組み込んだ。
しかし、黒部五郎岳の巨大な |
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カールは上部に位置しており、とてもそんな考えでは行けそうにもない。
相棒が「え?山頂に行く気はないの?じゃ、省略。」ってあっさり計画から外してしまったのだった。
黒部五郎岳ファンの人、ごめんなさい。 次回はきっと行きます。
こうして結構いい時間になって三俣のテン場へと戻った。
そしていそいそと小屋の展望喫茶へと向かう。 ケーキセットもいいがまずは腹ごしらえだ。
うどんとざるそばを昨日のうちからチェックしておいたが、
メニューをじっくり見てるうちに焼きそばが食べたくなった。
「
焼きそば!」って言ったら「えっ!そんなの食べれるの?」と相棒もびっくり。
「うん、食べたい。」 「おお!食欲出てきたじゃん。じゃ、俺も焼きそば。あと、
生ビールとおでんね。」
生ビールはすぐ出てきたけどおでんはなかなか出て来ない。 焼き |
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そばが来ちゃったので焼きそばを平らげる。 「あっ、ちゃんと全部食べれたじゃん。」なんて書くと普段、
どんな少食なんだと思われるだろうが普段は大食いで困るほどである。
食欲出てきたから、これで食糧が少しは減るだろうか。
去年の雲ノ平の時は2/3を持ち帰った苦い経験がある。 生ビールを飲み終わってもおでんは出て来ない。
どうやら忘れられたようだ。 「すいません」と言って小屋の人はおかわりに頼んだビールをタダにしてくれた。
生ビール1杯でも1000円だからラッキー♪ ちなみに値段だが焼きそばは700円、おでんも700円。
生ビールは大が1200円、中が1000円。
焼きそばは美味しかったがおでんの方はおつゆが濃くてしょっぱかった。
「次、ケーキセット行く?」って言うけどいくらなんでも今食べたばかりじゃあ無理
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ってもんだ。展望喫茶の外廊下に設置されているベンチに座って北鎌と槍を眺めてたり、地図を広げて今後の予定を確認したりしていた。
小屋のおねーさんにここの喫茶は何時まで大丈夫?って一応聞いた。
昨日は4時半までだったのに今日は3時半の今、「もうすぐ終了ですねー」って言われたんで慌てて再度喫茶に入った。
去年、相棒が食べた「マロン」が甘くなくて美味しかったので私はそれを注文、相棒は「レアチーズ」を注文した。
なんでも今日は双六山荘からケーキを10000円以上も買出しに来た人が居てケーキが残り少なかったらしい。凄い。
ケーキを買いに山を越えてくるなんて・・・。 サイフォンで入れたコーヒーはやっぱり美味しかった。
今年も
ケーキセットで満足させてもらった。 小屋の売店を覗いた時にカップヌードルが目に |
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止まった。「あれ、食べたい」300円で買ってテン場に戻った。
その後、テントの近くに積み上げられた石に座って話し込んだ。
今日は本当に中休みらしいのんびりモードだ。
この時は槍に向かうのかイマイチ確定していなかったけどこの中休みで槍に向かう気持ちが強くなった。
最初のブナ立尾根で異常に時間がかかってしまい、少し槍に向かう自信を無くしかけていたが、日ごとに慣れて来て、
「これならなんとかなるんじゃないのか?」という考えになった。
日も暮れてきたし、夕食にしようかと私はさきほど小屋で買ってきたカップヌードル、
相棒は食糧を少しでも減らそうとアルファ米にレトルトカレーを出した。
なぜだか、持参してきた中華三昧はイヤでカップヌードルは食べたいと思う。
「わがままなんだよ」って相棒は言うけれどでも中 |
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華三昧は見るのもイヤなのだから仕方ない。
「疲れているから自分で作るのが面倒なんだよ。
カップヌードルはお湯入れるだけだし。でも実際に作るのは俺なんだけどね。」
こうして今日は無事に3食食べれる事が出来てよかった。 そうしてシュラフに包まって寝る事にした。
・・・・ が私が大変な目に遭った。お腹が痛くなって小屋へ行く。三俣のテン場にはトイレはない。
小屋まで用を足しにいかなくてはならないのだ。これが結構な距離で大変。特に急いでいる場合は・・・。
ここのテン場に慣れていない人は夜は道がわかりにくいのではないだろうか。
うっかりするとびちゃと足が濡れてしまうし。 通路に水が流れているのだ。
ああ、慣れてて良かった、ヘッデンを頼りに私は小屋までの道のりを一直線でGO!
どうやらお腹をこわした私は |
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夜中、テントと小屋の往復を繰り返した。最後の方はパニックになってテン場を彷徨し、他のテントにつまづいたり、転んだりした。
真っ暗で方向が全くわからない。 ザレの斜面を落ちたり、しまいにゃ沢に入ってしまってサンダルもズボンもびちゃびちゃ。
どうやら知らない間にとんでもない方向へ来てしまったようだ。真夜中に何やってんだ!?
僅かな灯りの点っているテントがあってそのテントを頼りになんとか位置関係を割り出してようやく自分のテントに戻ってこれた。
はあ。ちなみにこれ以外は相棒がついてってくれたんだよなぁ。 朝:謎のスパゲティ 昼:焼きそば・おでん おやつ:ケーキセット 夜:カップラーメン・カレーライス |
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