裏銀座縦走うらぎんざじゅうそう
(3/8)
アクセス:
(往路)さわやか信州号:新宿駅〜大町駅 タクシー:大町〜高瀬ダム
(復路)さわやか信州号:上高地〜新宿
ルート:
前 日 さわやか信州号で出発
3日目 野口五郎岳〜真砂岳分岐〜水晶小屋〜ワリモ岳〜鷲羽岳〜鷲羽乗越 三俣キャンプ場(泊)
ガスで展望なし
野口五郎岳山頂
2002年8月5日(月) ガス のち はれ
朝、外はもの凄い風だった。テントが今にも吹っ飛んでいきそうな勢いで風が吹いている。 「こりゃ、停滞だな」って思ってたら周りのみなさんはゴソゴソと行動を開始している。 「え?こんな凄い風の中、行動するの?」私には信じられなかった。 テントのベンチレーションから外を覗くと真っ白で何も見えない。私は暫く周りの様子を伺っていた。 やはりみんな行動を開始している。 今日は割りと長い行動になるので早い時間から行動を開始したいとこで、少し焦りを感じてくる。 暴風の中、隣りのワンゲル部も頑張っている。 かなりの時間かかってテントを撤収したようだ。他のソロの人もテントの撤収には手を焼いている。 たたむなんてとても出来ず、ただ丸め込んでザックに押し込む
のが精一杯だ。 うちが最後らしい、テントの外に出た時はもう誰も居なかった。 2人が一度に外に出てしまったので固定してあったテントはフライのゴムが切れて飛んだ。 相棒がとっさに足でテントを押さえたが、下に石があったので穴が開いてしまった。 穴が開いたのは本体の方だがフライをすれば何も問題はない。 それにしても2日目でもうテントはボロボロ。 暴風の中での作業は声も大声で張り上げないと届かず、気分もイライラしてたので2人でケンカしてるみたいだった。 いや、多分ケンカしてたんだと思う。テントとフライを丸めてなんとかザックに詰め込む。 不機嫌なまま、ガスの中、野口五郎岳山頂へと向かう。 山頂へはあっと今に到着する。しかし、ガスで展望は全くない。 相変わらず暴風で体力を消耗する。こんな調子で今日の目的
岩ゴロのルート
東沢乗越に向かう稜線
甲斐駒に北岳
微かに南アルプスが見える
地・三俣山荘まで辿り着けるのだろうか。写真だけ撮ってさっさと先に進む。 下りに差し掛かるとだんだんガスが消えてきた。 五郎カールの下に見えるのは五郎池だろうか。 そのうち山腹をトラバースするようになる頃にはすっかりガスが消えていた。 振り返ってみると野口五郎岳もくっきりと見える。 あれだけの暴風もすっかり和らいだのでホッとする。 赤牛岳や水晶岳も見える。 そして水晶小屋へと続くヤセ尾根の稜線も。 竹村新道との分岐を過ぎると、稜線は初めは砂礫の登山道を登下降、その次に 大きな岩ゴロの道になる。 この辺りからの展望は実に素晴らしい。 右側は水晶岳から赤牛岳、遠くには五色ヶ原だろうか、そして後立山の山並みも見える。 そして今朝歩いてきた野口五郎岳、真砂岳も見える。 そして左側は燕岳から大天井



真砂岳分岐〜東沢乗越の途中にて立山方面を見る



真砂岳分岐〜東沢乗越の途中にて表銀座方面を見る



真砂岳分岐〜東沢乗越の途中にて野口五郎岳を見る

岳、常念岳の表銀座付近、槍ヶ岳から穂高岳、鷲羽岳、ワリモ岳・・・ 多分、裏銀座ルートでも1,2を争う絶景ポイントだと思う。 そんな訳で写真ばかり撮っていてこの稜線を通過するのに随分と時間を要してしまった。 東沢乗越を越えると崩壊の激しい赤茶けた急登に取り付く。 赤岳だ。登りきったところに水晶小屋が見える。 思ったよりも人が大きくて近そうだが勾配がキツく、登りの苦手な私はなかなか辿り着けない。 ようやく到着すると。 話には聞いてたけど 水晶小屋は本当に小さい。これじゃあ、混雑するのも無理はない。 最近は完全予約制という事だが、やっぱり山小屋。 予約していないからと言って泊めないなんて事はないそうだ。 「完全予約制」で混雑を嫌ってか週末は結構空いているらしい。 平日の方が忙しいくらいだと小屋の
見えますか?
常念岳の右には富士山も
ロケーション最高!
見事な槍穂
お兄さんは言っていた。 私たちも昨日までの行動から今日はとても三股のテン場までなんて辿り着けなくて、 小屋に泊めてもらうか、最悪ビバークしちまうかなんて言ってたところだ。 しかし、水晶小屋に到着したのも午前中だし、三俣まではゼンゼン平気そうだ。 この水晶小屋からの眺めもかなりイイ。 ここでザックをデポして空身で水晶岳へピストンの予定だったが 野口五郎岳を出発した時間が遅くなったので今回は見送る事にした。 鷲羽岳方面へと向かう事にする。小屋の横に回ると雲ノ平が視界に飛び込んできた。 そうそう、この山域!私はやっぱり黒部源流域の山々が好きだ。 祖父ヶ岳が目の前に、黒部五郎岳や笠ヶ岳もちょこんと見える。 コルまで下ると目の前に薬師岳が全容を現した。 「あ、薬師!」 そういえば去年の雲ノ平
の時も、今回も薬師岳は見えていたけど何処かがガスかかっていて全部見えるってことはなかったっけ。 嬉しくなってカメラに収めた。 コルへと下ったので今度は当然登りだ。 ワリモ北分岐へとやって来る。 眼下には岩苔乗越が見える。 「ああ、去年本当はあそこまで行って本当の黒部源流を見たかったんだよなぁ」 なんて思ったけどここから往復するのはちょっとなぁ・・・ 雲も大分出てきたし・・・という訳であっさり通過。 ワリモ岳は山頂直下にクサリ付きのトラバースする場所があって荒天時には源流から巻いた方がいいと何かの本で読んだ。 風は強いけどまぁ、このくらいなら大丈夫だろう。 とワリモ山頂直下に来て見るとどうもソレらしきものがない。 一番高い場所だあろうと思う場所(ワリモ岳は本当の山頂には行かない)にワリモ岳
いつか縦走したいなぁ
後立山方面
これから急登が始まる
崩壊の激しい赤岳
山頂の標識があった。 その少し先で中年集団が登山道で止まっている。 ここは岩稜帯で幅は一人分くいらいしかない。 1段上の岩に登って、様子を見ると、集団の仲間の一人が風で帽子が飛んでしまい、岩を伝って取りに行ったようだ。 それをみんなで見守っていたのだった。 が、登山道の途中でそんな事をやられちゃあかなわない。 「ちょっと、こんなとこで止まられたんじゃ通れないんだけど」相棒がしびれをきらして集団に声を掛けた。 「あ、そうよね、ごめんなさい。」おばさんが避けようとするがこんな場所で多少避けられても困る。 「いや、こんなとこに止まられても困るんだけど。下に大勢いるでしょ?先にどんどん行ってもらわないと。」 そういうとその集団は先に進んでくれた。 途中、他のおばさんが「リーダーが居ないのに先に進んじ
ゃってもいいのかしら?」とつぶやいている。 待ってる私たちを見て状況を判断出来ないんだろうか・・・。 リーダーらしき人が帽子を取ってきたようで岩稜帯の斜面からひょっこり現れた。 リーダーがこんな行為をしていいのだろうか。 こんな危険な場所に下りていくなんて・・・・ とそういえばほんの2日前にそんな危険な行為を犯していたんだっけと自分たちは棚に上げる(笑) 無事にすれ違いも終了し、今度は急下降だという直前にトラロープがあった。 もしかして問題の場所ってここなのか? 他にはクサリなんてなかったし、どうやらここがそうらしいが、特に問題があるようには思えなかった。 でも悪天時には気をつけなくちゃいけないようなポイントなのは確か。 急下降して今度はいよいよ鷲羽岳の登りに入る。 去年の雲ノ平の時に登るチャンス
黒部源流域の山々
水晶小屋付近から見た雲ノ平
奥には笠が・・・
水晶小屋付近からのワリモ岳・三俣蓮華岳
を逃してしまい、どうしても登りたかった鷲羽岳。 今回の裏銀座を選んだのも鷲羽岳が踏めるルートだったという事もあって急登を1歩1歩登ってゆく。 ああ、そういえばこの山を越えれば三俣山荘だ、あそこにはおいしいアイスがあるんだっけ・・・ なんて考えながら歩いた。 三俣のテン場から見る鷲羽岳はその名の通り、鷲が羽根を広げたような風格のある山。 迫力もあり、こんなとこ登れるかなぁと不安になる。 しかし、反対側、ワリモ岳からは意外なほどあっけなく山頂に着いてしまった。 しかし、結構雲が出始めていて天気も曇りがちだった。 でも!でも憧れの鷲羽岳にようやく登頂出来た! 今回の山行で今のところ一番嬉しい出来事だった。周りを眺める。 展望いいは非常にいい。 360度ぐるりと見渡せる。 でも残念ながらヤリホは上の方
に雲がかかっていた。 さきほどイヤというほどヤリホを眺めたので気にならなかった。 しばらくするとどうみても大学1年だろうという若ワンゲル部が登ってきた。 カメラのシャッターを切りあった。そして!見たかった 鷲羽池も見れた! 登らないとこの池は見れないんで本等に感激だ。 暫く山頂でのんびりしてたけどどうも雲が黒っぽくなって来たんで「じゃ、お先に」と若ワンゲル部に挨拶して下山開始。 しかし、ここからの下りは怖かった。間違って転んだら一直線に真下に転がって行きそうな 急下降をジグザグに下って行く。 しかも砂礫とザレの混じり合った非常に滑りやすい道。何度もズルッと滑って冷汗が出た。 特に相棒はこういう道が苦手なので半分を越えたあたりからはもうバテ気味だった。 私も得意という訳じゃあないけど登りに比
大好きな山域に入る♪
ワリモ乗越からのワリモ岳・鷲羽岳
珍しいツーショット
鷲羽岳山頂
べたらずっとマシだ。思ったよりもかなり長かった下りの道だった。 コルまで下がって、少し登りになってハイマツの中の道に入れば三俣山荘はもうすぐそこだ。 三俣山荘に到着して受付を済ます。 「アイスだ、アイスだ」って思って小屋に飛び込むとアイスケースがないっ! どうやら今ではもう販売はしていないようだ。 ああ、残念。山でアイスが食べれる機会なんてあんまりないのに・・・ 小屋で冷えてるジュースを買って外のロータリーの石に座ってのんびりと休憩してからテン場へと向かった。 途中、先ほど鷲羽岳の山頂で会った若ワンゲル部の子たちが見つけてくれて「おつかれさまです」って声掛けてくれた。 水場のあたりを越え、勾配が出てくるあたりまで登る。去年よりも今日は空いている。 去年は確か雪渓の位置よりも上だったけど
今日はそこまでいってない。 結局幕営した場所はやっぱり隣が烏帽子からずっと隣だったワンゲル部の連中だった。 「おつかれさまっす」とここでも声を掛けてもらった。ちょっぴりワンゲルのOBになった気分(笑) 3日連続隣同士だ。でも明日はきっと違うはず。設営が終わると再び、小屋へと向かう。 小屋の2階にある展望喫茶で軽く何か食べようと目論んでたけど そろそろ夕食の準備に入るからと入口にあるメニューを裏返しして「準備中」にされてしまった。 でも生ビールはいつでも出してくれるらしい♪バッチだけ買ってテントに戻る。夕食はスープを飲んでおしまい。 あとは寝る。・・・・
朝:ラーメン 昼:なし 夜:カップスープ
テントは烏帽子から一緒のワンゲル部
テン場から見る鷲羽岳


鷲羽岳山頂からの眺め



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