|
裏銀座縦走 (2/8) |
||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||
2002年8月4日(日) くもり のち はれ
まだ暗いうちから周りが動き始める。 隣りのワンゲル部も活発に活動を開始している。 私たちは今日は行程が割とラクなのでゆっくり出発することにしてまた寝る。 すっかり日が昇った頃に目が覚める。空身で烏帽子岳に向かう。 砂礫の中のトレイルはまるで燕岳へ向かうようだ。 隣りのワンゲル部連中たちとすれ違って挨拶。あちこちにホシガラスがいる。 大好物のハイマツの実が沢山あるからだろう。 「チョコエッグ」 という卵型のチョコの中に小さなフィギュアの入ったお菓子がある。 私は会社のPCの上に ホシガラスのフィギュアをちょこんと乗せている。 実物を見てみたかった憧れの鳥に遭遇出来たのは非常に嬉しかった。 カメラに収めようと頑張るが動きが速く難しい。 |
||||||||||||||||||||||||
ニセ烏帽子を越えると一度コルまで下がって再び登りになる。
烏帽子岳に近くなった頃にはすっかりガスの中になってしまった。
今回、どうしても確めたかった事がある。
【HeavenSite】の安藤さんのレポ
(通称:アンドリューレポ)で
烏帽子に行った安藤さんがどうしても歩いてみたくなったという南沢岳へのトレイル。
どんなに素晴らしいとこなのか、この目で見てみたかった。
とはいえ、自分でそこを歩くかと言えばそうでもない。
烏帽子への登りはちょっとしたクサリが付いているが難しい事は全くない登り。
最後のクサリを登り切ると烏帽子の山頂部だ。
ガスで周囲はあまり展望がいいとは言えない。
しかし時折フッとたガスがひいて立山方面の山並が一望出来る瞬間がある。
そしてその頻度がだんだん多くなってくる。 一番高
|
||||||||||||||||||||||||
いところまで登り詰めた場所から下を覗く。
ガスの中に自分の影が映る。
ブロッケンだ。
両手を挙げてポーズを取って見るがカメラを構えると片手が見えず写真はなんだか微妙にしかわからずイマイチ。
そしてとうとうガスがすっかり切れた。なかなかの展望である。
目の前に見える赤い山は赤牛岳であろうか、その背後に薬師岳も見える。
そしてその右手に見えるのは五色が原あたりになるのだろうか。
背後を振り向くと見えた!
さっきまではただの白い空間でしかなかったそこに池塘の点在する美しいトレイルを見つける事が出来た。
そのトレイルは隣りの山まで続いている。
そう、これが気になっていたアンドリューレポにあるルートだった。
「これかぁ・・・・これは確かに美しいなぁ・・・」暫くその美しい光景に見入った。
山頂部分から下山 |
||||||||||||||||||||||||
し、再び砂礫の部分から下山し、再び砂礫の中を歩く。
風の強い中、ちょうど良い場所があったので休憩してお茶を飲むことにする。
目の前は大いなる山々。テン場に戻ってくるともう誰も居なかった。
ポツンと私たちのテントがあるだけだった。
もたもたと撤収を終え、出掛ける前にアミノバイタル・ゼリーを飲んでおく。
夕飯も朝飯も抜いているからこれくらいは取っておこうか。
朝、曇っていた天気はすっかり快晴だ。
「今日は野口五郎のテン場までだから楽勝だね。」なんて油断していた。
シャリバテか舐めすぎか、思った以上に累積標高差があったのか、とにかくキツかったのである。
行程中、ブナ立尾根を別にすれば2人共、一番苦しかったのはは烏帽子テン場から野口五郎テン場のルートを挙げる。
健脚で高瀬ダムからブナ立尾根を経て
|
||||||||||||||||||||||||
一気に野口五郎まで行ってしまう人は割と居る。
きっと、そんな人には理解出来ないだろう・・・ええ?って言われそうだ。
まず、三ツ岳へのヤセ尾根を登る。 この辺りでもうすでにバテ気味だったのだ。
昨日の疲労が回復されていないのだろうか・・・
まだ重い荷物に慣れていないのか・・・
尾根を登ると弧を描くようにして三ツ岳へと向かう稜線に出る。
この辺りで昼になったのでゴハンでも食べようかとザックを降ろす。
まともなゴハンを食べておかないと、と私も決心をする。
「スパ王なら・・・」 「そうか、スパ王ね、じゃ、それにしようか」
「!」そういえば水がないじゃないか。
2人共1リットルづつ水筒に水が入ってはいるが粉末のスポーツドリンクを溶かしてある。
「どうしよ・・・」「スパ王 スポーツドリンク風味は?」「却下。」 「あ、ス
|
||||||||||||||||||||||||
パ王ってお湯で温めるだけだから別に温めなくても大丈夫じゃないの?」
「あ、そうかもね」という訳でスパ王を入れていたビニールの袋に麺と調味料を入れて、
混ぜ合わせるがうまくほぐれずごわごわした感じだ。
なんとか混ぜ合わせて食べてみるると「うっ。・・・・・・・。」
不味過ぎる。麺が固く、芯が残ってる感じ。
相棒はこの不味さを解消しようと更にレトルトカレーを入れてみるが不味さは更にエスカレート。
スパ王のお湯は単に温めるだけじゃあなかったんだ。
結局、ゴミが増えただけだった。蒟蒻畑を2,3個つまんで出発。
ここから先、三ツ岳を通過すればすぐだとなかり舐めていた私たち。
ところが小さいとはいえ、
ピークがいくつも待ち構えていて一体いつになったら野口五郎小屋は見えてくるんだろうと焦る。
「このピークを越えたら
|
||||||||||||||||||||||||
かな」と思うと先に更に大きなピークが現れて愕然とする。
地図を広げてみても稜線のどの辺に居るのかわからない。
地図で見る限りはあっという間の距離なのに・・・
「あ、あれだよ、あれ」稜線上になにか塊のようなものが見える。
やった、ようやく到着だ。最後の力を振り絞って頑張った。
でも、小屋だと思ってたその塊は大きな岩にすぎなかった。
どうしよう。もう進めないかもしれない。もう、イヤだ、こんな縦走。
すれ違うお兄さんに会った。
「こんにちは。 野口五郎小屋ってあとどれくらいですか?」
「もうすぐですよ、ほら、あそこのへんの鞍部にあるんですよ。」
「ありがとうございます」どうやすぐらしい。もうちょっとだ、頑張るぞ。
ピークを越え、小屋があると思ったら、そこには何もなかった・・・・・
先の稜線を目で追うが小屋らしきものは何
|
||||||||||||||||||||||||
も見えない。 なんてこった!雷も鳴っている。小雨もパラついて来た。
もう、本当にダメかも・・・
と思った瞬間、すぐ目の前に屋根の一部が見えた。
あった!あった!小屋は一段下がった場所にあって屋根の一部がかろうじて見えたのであった。
はぁ。受付を済まして小屋から更に下がったテン場に下りるとスキップフロアの様に整備された快適なテン場だった。
私たちは昨日、烏帽子のテン場で隣りだったワンゲル部とまた隣りになった。
設営を終え、小屋に向かうとバターでイカを炒めるいいニオイがする。
ワンゲル部の食事は随分豪勢だなぁ・・・小屋では食事の準備だという事で水は売ってはもらえなかった。
あ、そういえば【すべての高い山に登れ!】
の山ヤ先生のレポにそう書いてあったっけ。 「すいませんね。」って小屋の主人、
|
||||||||||||||||||||||||
上條さんは申し訳無さそうに言った。仕方が無いのでミネラルウォーターのペットボトルを買ってテントに戻った。
今日はどうやらゴハン食べれそうかもって思ってアルファ米の五目飯を作る。
思ってたよりも味が薄かったんでフリーズドライの親子丼の具をかけて食べた。
降ったり、止んだりの雷雨はとうとう本格的に降って来た。明日は大丈夫かなぁと不安になりながら眠りに就いた。 朝:アミノバイタル・ゼリー 昼:蒟蒻畑 夜:親子丼 |
||||||||||||||||||||||||