〜 雪山テン泊女塾 〜
体格に合ったザック(汗


富山県 立山
2004年11月20日(土)・21日(日)
【空に近い場所へ】はうちゃん / えび

2004年2月。はうちゃんを雪山キャンプにお誘いした。 彼女の思い描いていた雪山キャンプと私の思い描いていたそれがまったく一致。 テン場まであまりアルバイトを要せず、お気軽に雪山キャンプ出来たらいいねって。 狙うはやっぱ新雪の頃で。 2人共、雪の雷鳥平を思い描いていたので場所は即決。
アルペンルート は 12月に入ると閉鎖になるので11月で雪の積もりそうな20・21日あたりを選ぶ。 私は公共交通機関を利用して行くのでシーズンオフに入った立山にどうやって行こうかが大きなポイントだった。 シーズン中は新宿から室堂までの直行バスがあるけどオフになった今の時期、そんなのはない。 アプローチにあれこれ迷っているとはうちゃんが新幹線で名古屋まで出て来てくれれば車に乗せてくれるっていうんで その厚意に甘える事にする。私は修学旅行と仕事以外でいまだ新幹線に乗った事がない。 遊びに新幹線を使うなんて贅沢してもいいのか?バチ当たんないか?と思ってしまった(笑:うち、ビンボーなんで) 東京から名古屋まではのぞみを使えば1時間半で着いてしまうから意外と近い。
11月に入ると毎日ライブカメラをチェックするのが日課になった。 積雪の具合が気になって仕方ない。 直前まで天気が怪しくて、吹雪いちゃうようだったら小屋泊に切り替えてもよかったんだけど意外にも小屋はすでに満室。 黒部にテント張って室堂に行って遊ぶって手も考えたけど室堂で雪だったら黒部は雨でしょって事で却下。 立山がダメな場合は西穂あたりに転進する話も出たけど、前日になって現れた日中約6時間ほどの晴れマークに賭けてみることにした。 (私が立山しか見えてなかったし、去年から行こうって思ってたんだもんでぇ)

天気に期待・・・
高原バスから見た鍬崎山と弥陀ヶ原

2004年11月19日(金)
名古屋駅で合流して、早速はうちゃんの車のお世話となってアルペンルートの立山駅へ向かう。 今回は立山側から入るのだ。 私は前回、扇沢から室堂に入ったので今回立山から室堂まで行けばアルペンルート制覇(笑)
2004年11月20日(土)
始発のケーブルカーに乗り込んで美女平へ。 そこからは高原バスに乗り換えるが、重い荷物(10kg以上)は荷物料金300円を支払う。 自分自身も荷物も軽量化とは縁遠い私は24kgで300円支払った。 はうちゃんにバスの左側がいいと言われ、左側の席を確保。 途中で遠くの称名滝を見るためにバスが止まってくれるのだけどこの時左に見えるからだ。 思ったよりもなかなか雪が現れないんで不安だったけど室堂に到着する頃にはライブカメラで見たように真っ白だった。(あたりまえか)

幻想的な景色が流れるように変わっていった
天国へ向かってるみたいだった

最小限の荷物だけサブザックに詰めてザックはデポ。 室堂山の展望台まで行こうと早速スノーシュー履いて出発。 ばふばふだと思った雪は意外にもザクザクで固かった。 天気は曇りで残念ながら雄山の姿は見えなかったけど登っているうちに時折日が差して青空を覗かせる。 隠れていた山や青空が出ると歓声と共に慌ててカメラを取り出し、シャッターを押す。 視線の先のコルへの道程は雪と青空と太陽とで実に素晴らしい景色だった。 2人して「カッコいいなぁ」を連発。 勾配が急になってくるとスノーシューも楽チンという訳にいかなくなってくる。 雪も深くなって蹴り込むのに一苦労する。 今回は遊ぶためのスノーシューではなく、完全に山登りの道具として使用。

この時は縦走する稜線が見えていた
もう少しで立山が顔を出しそう

途中でホワイトアウト状態になったので、1人で心細いという青年と共に下る事にした。 はうちゃんが先頭でコンパスで北を目指し、ひたすら下る。 スノーシューは登りは強いが下りはあまり得意とは言えない。 途中でスノーシューからアイゼンに切り替えたはうちゃんがガンガン下るが 私はスノーシューのままなので滑りやすい急勾配を悪戦苦闘しながら下る。 急斜面のトラバースなんぞひやひやもんだ。 滑落は避けたい。

やっぱツボ足では厳しい
スノーシューで

眼下に室堂ターミナルが見えた。 ここまで来れば安心だ。 短時間の間に積もった雪はパウダーでばふばふだった。ふっふっふ。 近くでは団体でテレマークスキーをやっている。 「お、あれがテレかぁ、生テレ初めて見たよ」 一緒に下ってきた青年はパンを取り出して食べながら今後の予定を思案すると言って私らと別れた。 室堂ターミナルに戻ると食事しようとレストランをウロウロするがアルプスカレーとドリンクセットが2000円にビビッて (笑:うち、ビンボーなんで)早々に雷鳥平のテン場に向かう事にした。 スノーシューを履いて向かうけど意外と踏み固められててツボ足でも大丈夫そうだ。 みくりが池は真っ白だった。 地獄谷へのルートは踏み抜くと危険なので立ち入り禁止になっている。

池は真っ白
みくりが池と浄土山

みくりが池温泉の先の小高い丘まで来るとみるみるガスが晴れて360度の大展望が現れた。 立山三山(別山、雄山、浄土山)はモチロン、大日岳や剱岳もバッチリ。 特に剱岳なんて絶対拝めないと思ってたから感動。 暫くはそこで景色に見とれていた。 結構日が傾いているというのに・・・ (でも、ここでの時間は私たちにとってなくてなならない至福の時間だったと言えるのだ)


みくりが池温泉より(拡大します)

立山も見えないと思ってた
立山

ましてや剱岳なんて絶対拝めないと思ってた
剱岳

だったぴろーい
ガスも取れてクッキリと(拡大します)

みくりが池からはちょっとしたアップダウンが続くので荷物の重い私はなかなか足が進まない。 スノーシューで歩くには幅の狭いトレイルがしっかりとついてて特に下りは滑りやすくて非常に歩き辛い。 雷鳥平のテン場の上に位置する雷鳥荘まで来たとこで一時休憩。 夏ならここから雷鳥沢ヒュッテやロッジ立山連峰に向かう道を行くけど雪で埋ってるから雷鳥荘から急斜面を直下降する。 この斜面では雪洞掘ったり、スキーで滑ってる人たちが大勢いてその横を下りる。 滑り終わって登って来る人たちも居るので尻セードは出来そうにない。 スキーか冬山講習の団体が登って来て、スタッフの人が 「みなさーん、あとちょっとで温泉とビールと食事が待ってますよー」と励ます。 ちくしょーーーー!!(笑) スノーシューを外してしまったのは失敗だった。 よく踏み抜くのでなかなか前に進まない。 踏み抜く度に重いザックを背負って抜け出さなくてはいけないからすっかり体力を消耗してしまった。 時たま振り返っては見あげて夕焼けを見る。 「早くしないと日が暮れてしまう」 雷鳥平の管理棟のトイレのある側の横あたりに下りてくると早速何処にテントを張るか模索。 雷鳥平の管理棟はすでに閉鎖されていてトイレも使用不可なので用足しの便も考えなくてはならない。 私はヘロヘロだったので場所ははうちゃんが探してくれた。 テントを張る場所に移動するまでもズボズボと雪を踏み抜いて更に体力を消耗。 あーーー、ホント重いと大変だぜ。

写真で見るより急斜面
雷鳥荘から雷鳥平俯瞰

どんどん暗くなって行く中で今夜の城を組み立てて行く。 てきぱきと動くはうちゃんとは対照的にノロノロと動く私。 そのうちすっかり暗くなっておまけに雪も降って来たもんだからテントの収納袋だとかキチンとまとめずにいい加減にザックに放り込んでしまった。 そしてアウターズボンがなかなか脱げなくてヤケになってた(笑) 今回は雪用の外張りを持って来たのだけど、思いのほか、本体とフライの間に隙間がなくて驚く。 プラブーを1足横にして置くのがやっとだ。 普通のフライってこうなの?私が普段使用しているのは前室付きなのでゆったりしてる。

でもこの黒い雲は雪雲だった
なんだかいい感じだった

テントの中ですきやきを作る。 と言っても、よくスーパーに売ってる1人分のアレを2つ。 豪勢にいきたいとこだけど2人共山であまり食べれない体質なんで。 それに白菜を突っ込んで、豪快にはうちゃんが作ってくれた。 動かないわ、トロいわ、も、私どーしょもないな。(ごめんね) 寒いから温かい食べ物は嬉しい。 けど思ったほどの寒さじゃない。 お酒やおつまみも持って来たけど結局夕食済んだら寝る体制。 私はトイレに行くのが面倒なんで水分はなるべく摂りたくなかった。 はうちゃんはプシュ!とやってからシュラフに潜り込んだ。 そしてはうちゃんは5分もしないうちに熟睡。 私はシュラフに体が慣れるのに時間を要するのでなかなか寝付けなかった。 夜中雪が降り続いたので時折テントを叩いて雪を落とした。 雪はパウダーなので、サラサラと粉のように落ちる。 2004年11月21日(日)
朝、7時くらいに起床。 テントの外側は凍ってるけど内側は凍っていない。 外張りのお陰なんだろうか。 以前、普通のフライで乗鞍にテント張った時は中までバリバリに凍ってた。 心配していた雪はやんでいる。

管理棟。トイレも閉鎖されている

夜中に雪が積もった  イグルーで防風
雷鳥平テン場の様子

予報では1日雪だったので、今日はさっさと下りようと昨日のうちに決めていた。 お茶と朝食を済ませてから撤収にかかる。 いい加減なパッキングのせいか荷物が膨れてる!? はうちゃんが外張りや私の荷物を少し持ってくれた。 すっかり撤収した後で私が「テン泊が目的なのに写真まったく撮ってないね(笑)」と言うと「うわっ、ごめん」とはうちゃんびっくり。 「いや、朝思ったんだけどさー、どうも面倒で」 そうして室堂へ向かって昨日下降して来たクラクラしそうな急登を行く。 踏み抜くのが怖くてビクビクしてたけど雪は締まってて歩きやすかった。 スキーで滑ってくる人の傍らをえっちらと登る。 何度も休憩を挟んでようやく雷鳥荘に到着。 ずっとトイレを我慢してた私はここでトイレを借りる。 居心地がいいんでつい、休憩室に腰を下ろしてジュースを飲む。 至福の時間だった(笑) 山荘の人がとても気持ちのいい応対だったので来年、ここに泊まりたいって思った。 実は吹雪いたりしたらココへ避難しようと思ってたけどあいにく満室だったのだ。 外へ出ると太陽が眩しいくらい晴れてる。

サングラスしないと目が開けてられないくらい眩しい
雷鳥荘

天気予報がいい方に転んでばっかりで笑いが止まらない。 「立山なんてまったく拝めないと思ってたもんなぁ」 昨日のみくりが池温泉に行ったらまた写真を撮ろう。 アップダウンのキツい尾根をひいこらしながら歩く。 血の池の向こうの斜面であたりではうちゃんが雷鳥の鳴き声がすると言うので立ち止まって耳を澄ます。 グエッ グエッ と微かに聞こえる。 「今から私たちは日本野鳥の会ね」2人で声が聞こえた斜面を睨みつけるように凝視。 「いたっ!!」先に見つけたのははうちゃん。 けど遠くてようやく何かが動いてるって程度。 「・・・。黒いよね。」「黒いね・・・。」 雷鳥はまだ冬支度の最中だった。 けど山の天気は変わりやすい。こんな事してる間に天候はあっという間に悪化。雪が降り出して視界もどんどん悪くなる。 みくりが池温泉は通過。本当ならばみくりが池温泉にでも浸かって行きたいところ。けれど前回来た時にドライヤー置いてなかったんで断念。 濡れたままの髪で歩くのは凍って危険だし、こんなとこでいい気分になったらその先に進めなくなっちゃう。室堂ターミナルに到着した時は山はもう何も見えない状態だった。

もうし・あ・わ・せ♪
今日も素晴らしい立山

再び高原バス、ケーブルカーと乗り継いで立山に戻ってくると雨だった。 近くの立山国際ホテルの温泉に立ち寄る。 ここもとても気持ちのいいホテルだった。 腰の低い支配人らしい人が気持ちよく応対してくれる。 料金(700円)を支払う時、「タオルはお持ちですか?」と聞かれてそういえば持って来てない事に気づいた。 するとタオル2枚をくれたのだ。 あー、こういう気遣いって本当に気持ちいい。 今日は「りんご風呂」の日だそうで湯船には沢山のりんごが浮かんでいた。 私は自分の周辺にりんごを寄せ、1つ1つ、くるくると手で回して楽しんでいると 近くに居た親子にヘンな目で見られた(汗) 「りんごが浮かんでる写真撮りたいな」って防水カメラを持ってきつつも他に客がいるから諦めた私に対して タオルで隠しながらチャンスを待ってちゃっかし撮ったというはうちゃん。ズルいよお(笑) さっぱりして、気分よく立山を後にし、高速に乗って岐阜羽島へ。 途中、徳光っていうハイウェイオアシスでうどん食べました。 来る時は大きなザックと大きな手提げ袋で来た私。 ザックに入りきらなかったプラブーと2つ持って来たうちの1つのスノーシューを入れて来たのだ。 帰りは面倒になってその袋にテントなど重そうな物を入れて宅急便で送ったのだった。 新幹線の岐阜羽島駅まで送ってもらってはうちゃんと別れた。 品川までカラのザックを背負って迎えに来てくれた相棒と荷を分けて帰った。

おつかれさま
室堂到着

2日間、トロい私におつきあいしてくれてありがとう。私の要領の悪さに呆れちゃったかも(笑)
そして車にも乗せて貰ってありがとう。
雪の立山は最高でした( ^ ^ ) またいつか一緒に遊びましょう♪
体力のない私にはやっぱり軽量化が大切だと知った山行なのだった。
そして今回もやっぱりプラブーで急下降したもんだからヘル爪ぽい♪

友達のきむひろ氏の「きむひろ男塾」に対抗して付けた「雪山テン泊女塾」(笑)←塾でもなんでもないんだけど(^^ゞ
今回は「テン泊」が目的なのに肝心のテントの写真が1枚もない(笑)そして山メシの写真もない(笑)
(夜、テントの中ですきやきしたんだけど曇って写真はダメだった)これってどーよ?


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