小さな焚き火


山梨県 奥秩父・三条沢
2004年10月30日(土)・31日(日)
【にょんまい山日記】にょんにょん&まいまいさん
【kimuhiro'sホームページ!】きむひろさん・ケイさん・かば・えび

2002年10月の奥秩父・三条沢 (ここらは奥多摩・奥秩父の微妙な地域だが、沢登りの本では奥多摩に分類される)から2年ぶりの再訪。 ことある毎に「ヘル沢」の話題で盛り上がり、また行ってみたいねという話は何度も出ていて、 きむっちとケイさんを新たに加え、ようやく計画実現となった。 メンバーは、「ヘル沢メンバーズ」の【にょんまい山日記】にょんまいペアことにょんにょんさんとまいまいさん、 【kimuhiro'sホームページ!】のきむひろさん(以下きむっち)、 ケイさん、それに私の相棒・かばと私の総勢6名。安藤さんは地獄の門に封印されたのか姿をみない (ウソです。都合が悪かっただけです) 高田さんも寒いという事でパス(三條の湯で待っててくれてもよかったんですけどね) 直前になって急に天候が悪化し、計画が危ぶまれたけど、ダメならダメでさっさと見切りを付け、 温泉&宴会に切り替えてもいーしなって事でなにげに決行。 ケイさんに車で自宅近くまで迎えに来てもらって後山林道を目指す。お祭からわかりづらい林道入口へと入り、ひたすら林道を詰める。 にょんまいカーを確認し、彼らよりも手前の駐車スペースにテントを広げて仮眠。 厳冬期シュラフだったのでぬくぬく眠れた。5時半起床。テントを撤収し、朝食をとってるとこへきむっち登場。 準備を整え、少し先に居るにょんまいペアと合流して三條の湯へと向かう。

 

 

 

小屋で荷物を預かってもらい、沢用具を身に纏って三條の湯の真下にある入渓点より遡行開始。 最初の滝は左側から取り付く。半分登ったとこでホールドが見つからず少々焦る。 上からきむっちが声をかけてくれる。寒いと思うから濡れたくないなんて言ってる場合じゃない。 前上半身濡れてもういいやって気持ちになった。 小滝を越えていくと2段7mの滝が現れる。下段4mの滝は2年前は右側から巻いたけど今回は左側から登る。 まずは壁をへつって滝の左側の岩場まで進み、そこからはホールド・スタンス豊富で容易に登れる。 次の上段3mの滝は右側から簡単に登ることが出来る。 その後も小滝をかけ正面に急勾配の滝が見えるようになると1:1で右に桂沢を分ける左俣へと進む。 とい状のナメ滝の左側を進み、釜を持った滝が現れる。 その後、ケイさんが滝の落ち口できむっちにスリングを投げて貰ってるが雄叫びと共に落下。 しかし、「ファイトォー!いっぱぁつ!!」的な展開で見事にクリア。 徐々に傾斜もキツくなってワサビ田が現れる。二股を右俣に進むと再び水流が増え、今度は大ワサビ田が現れる。 ワサビ田が切れると水流は完全に途絶える。 沢で何度か転倒して右膝の下を打ったらしくズキズキして来た。 踏ん張ると結構響いてただでさえ遅いマスタータイム(通常の3倍の時間) が更に遅くなってこのままでは完全にヘル沢の二の舞になると思い、沢を下降することにする。 本当はにょんさんと私でヘル滝への入口が曖昧になっているのでそこまでは辿り着いて実際に自分の目で確かめてみたかった。 けれど下降するって決めたらもう登りたくない気持ちが大きくてにょんさんが 「足、大丈夫かちょっと下ってみれば?」の言葉にも「ちょっとでも下ったらもう登る気ないよ」 なんてすっかり弱気。そんな訳でヘル沢マスター大切な分岐を前にあっけなく敗退・・・みんなを見送った。 マスター不在で意外なほど速く進むであろう・・・

 

 

 



大変だった登りも下りとなればらくらく。なんてのは一般の登山道の話で、沢ともなれば勾配は急だし、何より滑りやすい。 結構踏ん張ってないと滑って転ぶ。実際、何度も転んだ。 大ワサビ田では膝に負担がかからないように歩きやすい道を下降したらしまいにゃ行き止まりになって柵を越えるのが大変だった。 初めはどのルートでも容易に下降出来たけれど、下るにつれて落差が大きくなってくる。 ルートを間違えると下るのが困難になるので慎重に下って行く。 数え切れないくらいの徒渉を繰り返し、立ったままでは滑って不安なのでお尻をついて岩を降りるようになってくる。 けれどやっぱり登山道を歩くよりも沢を歩く方がずっと楽しい。写真を撮ったり、休憩したりしてのんびりと下る。 時々後ろを振り返って「追いつくかな?」なんて思うけどその気配はまったくない。 ついに自力では下れそうにない滝に遭遇。下を覗くと垂直に近い。「こんなとこ登ったっけ?」 ロープを出して近くの細い木に支点を取る。エイト環をセットし、まずはかばが懸垂下降する。 次は私の番だけどけれど支点にした木は根元が浮き気味でちょっと不安。 試しに体重をかけると抜けそうで怖い。 「抜けそうだよ!」って叫ぶとかばは再び滝を登り返して来た。 けど、ロープで下りた滝は怖いのか登り返す時に私にビレイの指示を出す。 滝の上部に登ると今度は少し上にある太い木に支点を取って再び懸垂下降。 それに私も続くが滝壷近くに下りると深さは足の付け根くらいまであった。 ロープを回収して先に進もうとするとまた下は滝になってて、ここで初めて2段の滝だったのかと気づく。 登りと下りじゃ印象がゼンゼン違うのでわからなかった。 しかも、さっき、私がビレイした滝、あそこは何の問題もなくサクッと登れる滝なのに・・・ 下段の滝は右岸側から登って来たけど下りはどうだろう。「ここ、クライムダウン出来るかな」 「途中まで下りて、滝壷に飛び込めば平気じゃない?私はヤだけど」 「ロープ出そうか・・・」 けど支点がない。木はまったくないし、手頃な岩もない。 逡巡しながら「下降してくるのを待つ?」「意外とすぐ後ろに来てるかもよ」 でもヘルになってるかもしれないし(笑) あちこち探してようやくちょっと大き目の岩にとれそうだと1mのスリングを3つ繋げてセット。 勿体ないけどこれは残置だ。 けど2mくらい下りてみたら後は岩を伝って下りれそうだったんでそこでロープはしまった。 この滝を越えるともう大した滝もなく登山道の橋が現れる。 雲取山方面から下山して来た登山者たちが物珍しそうに私たちを見ている。 「こんな雨の中を物好きな・・・」なんて思ってるのだろうけど。 更に下降を続けるとすぐ、右岸頭上には三條の湯が見えて入渓点に戻って来た。

 

 

「これで小屋に行ったらもうみんな居たりしてね、ぎゃはは」 なんて軽く冗談を言って 小屋までの急頭をえっちら登ると目の前にきむっちとケイさんがいた・・・。ウソ!?(汗) ホントに居るよ、おいおい。「どっから来たの?」っていう私の問いに「完全遡行」と誇らしげに言うきむっちは嬉しそうだった。 ワンゲル&狼煙、恐るべし・・・しばらくするとにょんまいペアも戻って来て全員集合。時間にして14時半。 今日の宿は個室。外に面した玄関に濡れた沢用具を広げて早速温泉へ。 石鹸が使えないのでお湯に浸かるだけだけど濡れて冷え切った体には最高だった。 夕食まで宴会タイム突入。各自のザックからお酒とおつまにが部屋の中央に出てくる。 ケイさんは深夜の長距離ドライブで疲れているせいか早くも寝る体制。 そして、話に花が咲いている傍らできむっちがストーブやコッフェルを取り出しゴソゴソとはじめた。 「グリーンカレー風味のツナ缶」なるものを温めてみんなに回してくれた。 辛いんだけどこれがすっごく美味しくて帰ってからwebで検索して注文までしてしまった。(こちらから注文できる) 寝ずにやって来たきむっちもお疲れのようで途中で寝てしまい、18:00からの夕食まで残った者で宴会は続いた。 山に入ると疲れのせいか食欲がなくなる私も今日はヘル度ゼロだから美味しく頂きました♪ 部屋に戻るとまずは布団を敷く。 再び宴会突入だけどもうみんな結構眠たい感じで宴会は意外とあっさりと終了し、眠りについた。 夜中、ヘッデンをつけた人が暗闇の中でガサゴソしてるのを見た。 再び起きると今度はヘッデンを付けた人が2人いてお酒を飲んだりしてた。 お腹がすいてるらしくソーセージ食べてました(笑)

 

 

5:30起床。朝食の後、のんびりと準備して後山林道へと下山開始。雨はすっかりあがっている。 入渓点まで来ると水量が更に増えてより豪快になっている。 ハイペースなまいまい隊長に私は必死になって付いて行くのであった。 沢下降のせいか足の裏がすんげえ痛い。三条大滝を見るとやはり水量は豪快だった。 あっという間に登山口に到着して解散。 にょんまいカーは一足先におつかれ〜と行って走り去る。 きむっちカーとケイカーはのんびりと温泉浸かってなんか食べてから帰るかと画策。 奥多摩駅に近い「もえぎの湯」でさっぱりとする。その後、奥多摩って言ったら・・・ とここしか浮かばなかった玉川屋に寄って店の人に勧められるままに味噌田楽と天ぷら蕎麦を頂く。



 

すっかり青空に・・・
自宅まで送ってもらってありがとうございました。





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